映画『君の話』が、2026年11月27日(金)に全国公開されます。原作は、2018年7月に早川書房から刊行された三秋縋さんの同名小説で、刊行以来、重版を重ねてきた人気作です。主演は北村匠海さん、ヒロインは出口夏希さんが務めます。
物語は、記憶を消す治療を受けた大学生の千尋が、会ったことのない幼なじみ・灯花との初恋の思い出を抱えたまま目覚めるところから始まります。灯花が誰なのか、二人をつなぐ記憶は本物なのか。
公開まで約1か月。小説を先に読むべき人と、白紙のまま劇場へ行くべき人は、どこで分かれるのでしょうか。
目次
TABLE OF CONTENTS
映画『君の話』は11月27日公開|原作は2018年刊行の三秋縋さんの小説
映画化が発表されたのは7月で、最初の宣伝用ビジュアル(ティザービジュアル)と特報映像が公開されました。9月には、千尋の親友・江森を演じる佐野晶哉さん(Aぇ! group)らの追加キャストが発表され、10月には、主題歌と本予告、正式版のビジュアル(本ビジュアル)が解禁されています。
ここまでの発表は、物語の冒頭までです。千尋と灯花の関係がどう動くのかは、明かされていません。
ネタバレなしのあらすじ|“偽物の記憶”から始まる恋
主人公は、孤独に生きる大学生の千尋(北村匠海さん)です。不幸な過去を忘れるために、記憶を消す治療を受けます。ところが目覚めても記憶は消えておらず、会ったこともないはずの幼なじみ・灯花(出口夏希さん)との初恋の思い出だけが残っていました。
作られた記憶の中にしか存在しないはずの灯花は、やがて現実の千尋の前に現れます。公式の紹介が掲げる問いは、二つです。灯花は誰なのか。そして、二人をつなぐ記憶は本物なのか、それとも嘘なのか。この二つの問いが、物語の軸です。
本予告が前面に出しているのは、記憶の中の彼女との出会いが孤独な日々を変えていくこと、そして二人の恋と、彼女が隠し続けた秘密です。結末や、秘密の中身は、予告では明かされていません。本予告は、公式Xの告知ポストで見られます。
OFFICIAL POST
公式Xの告知ポスト(10月12日)
10月24日時点の数字です
映画『君の話』本予告映像 解禁
— 映画『君の話』11.27㊎公開🎬 (@kimino__hanashi) 2026年10月12日
原作を先に読むべき人/映画を先に観るべき人
迷ったときの目安は、「結末を先に知りたいか、知りたくないか」です。小説を読めば、結末まで知った状態で映画を観ることになります。灯花の秘密を知らずに観たいかどうかで、順番が決まります。
原作を先に読むべき人
映画を先に観るべき人
脚本は吉田恵里香さん、監督は中川龍太郎さん|千尋と灯花を取り巻く人たち
脚本を手がけるのは、『恋せぬふたり』や、連続テレビ小説『虎に翼』の吉田恵里香さんです。監督は、『やがて海へと届く』などの中川龍太郎さんが務めます。この二人のタッグで映画化されることが、公式に発表されています。
主演の北村匠海さんは、『君の膵臓をたべたい』で日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞し、連続テレビ小説『あんぱん』や『東京リベンジャーズ』シリーズにも出演してきた俳優です。出口夏希さんは、映画『ルックバック』などに出演しています。千尋の親友・江森を佐野晶哉さん、千尋の地元の弁当屋で働く高校時代の同級生・桐本を宮﨑優さんが演じ、原田泰造さんも出演します。
撮影は約2か月かけて行われ、現場のコメントによると、冬の海やイルミネーションの場面もあります。一方で、原作と映画で物語がどこまで同じなのかは、公式の発表では明らかにされていません。違いが気になる人には、原作を先に読む理由になります。
主題歌「本と彗星」は、9月30日発売のアルバムですでに聴ける
主題歌のMrs. GREEN APPLE「本と彗星」は、9月30日に発売されたアルバム『POPS』に入っていて、すでに聴けます。10月に入って、この曲が映画のために書き下ろされたことが発表されました。作詞・作曲を手がけた大森元貴さんは、誰かを愛した気持ちは、本物でも偽物でも、自分の中に大切にしまっておくもの、という思いを込めたとコメントしています。
歌詞は、作品の世界観に寄り添って書かれたと紹介されています。聴いてから観るか、映画で初めて聴くか。原作と同じで、先に触れたものが、映画の見え方を変えます。
結論|原作を読まなくても入れる物語|結末を知りたい人は原作を先に読むべき
ラボ長は、ここ1〜2年のうちに原作を読みました。読み終えたあとに残ったのは、切なさとあたたかさの両方です。印象に残っているのは、千尋と灯花の関係の描かれ方と、「記憶」というテーマの扱われ方です。
原作を読んだ立場からの見立ては、「どちらが先でもよい」です。映画は、原作を読まなくても入っていける物語だと思います。公式のあらすじは、千尋が記憶を消す治療を受けるところから、灯花が誰なのかという問いまでが、原作を知らなくても分かるように書かれています。
原作者の三秋縋さんは、公式のコメントで、一人の観客として、まっさらな気持ちで映画と出会える日を楽しみにしていると話しています。
公開は11月27日で、いまから読み始めても間に合います。映画のあとに小説を読んで、同じ問いがどう書かれているかを確かめる楽しみ方もあります。
同じく原作のある恋愛映画では、原作を読まずに観た『汝、星のごとく』を、ラボ長は問題なく楽しめました。
LABO CHIEF'S NOTE
ラボ長のひとこと
広告運用歴17年の立場から言うと、作品の情報が一気に流れてくる日は、あらかじめ決まっていると考えています。
『君の話』では、10月12日がその日でした。主題歌と本予告、本ビジュアルが同じ日に解禁され、10月24日時点のGoogleトレンド(過去1か月)では、この日前後の検索が最大で、ふだんの2倍以上でした(映画以外の検索も混ざるため、目安です)。次に情報が増えるのは、公開日の11月27日前後と見ています。
白紙で観たい人は、公開日までにXのミュート設定へ「君の話」を入れておく。
それだけで、感想やネタバレ投稿がかなり減り、答えを知らないまま劇場に行きやすくなります。